ステッカーの形状といいますと、円形または四角形が一般的で、あとは楕円形でしょうか。キーホルダーや缶バッジもそうですが、円形や四角形といったオーソドックスな形が一番売れているんですね。でもその中でオリジナルステッカーの型抜きをしたいというお客様も増えてきました。星形とかロゴの周囲をロゴに沿ってかっとしたいというような高度なご要望もあります。
ステッカーの型抜きの場合は断裁機を使ってカットやトムソン刃型などを用いてカットすることがありますが、ロット数がある程度(200枚~500枚以上)ないと単価が高くなってしまいます。シルク印刷のステッカーですと昔は500枚、1000枚といったロットからのお話になっていましたが、現在では10枚から印刷可能なところもあるようですね。
小ロットステッカー化の流れはシルク印刷の業界にもやってきています。この状況ですと抜き型を作っていると単価がものすごく高くなりますので考えていかないといけないですね。そこでカッティングプロッターを使った型抜きが出てきまして小ロットで印刷を請け負っているステッカー業者様はこのカッティングマシンを使うようになりました。フルカラーステッカーの場合はカッティングプロッタがないとお話にならないほどです。
弊社では10年以上前よりこのカッティングマシンを導入しておりますので、複雑な型抜きにも早々に対応させていただいています。このカッティングマシンにも2つのタイプがありまして、ロール状のシートをカットしていく「グリッドローディング方式」と平らな板状の「フラットベット方式」があります。フルカラーステッカーを他社様でご注文されて、ステッカーの外側に台紙が残っていたというのはこのグリッドローディング式なんですね。
このタイプですと台紙までカットすることができないので、どうしても台紙がステッカーより大きくなってしまってなんとなく格好が良くないとお客様よりご意見をいただいています。台紙までカットしたいというニーズは意外に高くてお見積り時によくご相談いただく内容の一つになっています。ステッカーは印刷だけでなく型抜きした後の見栄えも気にされる方が多いのだと感じていました。弊社では台紙まで綺麗にカットしますので円形のステッカーでしたら円形のままです。(グリッドローディングはステッカーは円形で台紙は四角形となってしまいます。)
弊社ではフルカラーステッカー、シルク印刷ステッカーのカットは台紙ごと型抜きできるフラッドベットのカッティングマシンを使っていますので先ほどの自由形状とか、1シートの中に複数のステッカーを配置するようなハーフカットも何でも大丈夫です。(ただし鋭角になる部分につきましては角を丸くするなどの処理が必要になる場合があります。)