新機種でカッティングプロッタ導入

カッティングステッカーはカッティングシートをカットしますが、昔はこれを手切りといってカッターを持って手で切っていたんです。看板屋さんで歳をとった職人さんなら知っているかと思いますが、みなさん手が器用だったのですね。四角でしたら定規を当ててまっすぐにカットすることができますが、カーブなんかはとても難しいですね。雲形定規でも当てながらやっているのでしょうか?製図などでは雲形定規にロットリングを走らせて曲線を描いていますが、これと同じようにカッターの刃を滑らせてカッティングシートを曲線に切っているのでしょうか。

 

雲形定規ステッカー用

私も若い頃はカッティングマシンなどは無かったので、東急ハンズでカッティングシートを買ってきて手切りでステッカーをカットしていました。個人使用なので詳しく書いても大丈夫ですが、バイクメーカーのロゴマークをなんとしてもカットしてみたくて(あのウイングマーク)頑張ってやってみましたが、曲線はやはり難しかった記憶があります。雲形定規を当ててもきれいにカーブが描けませんでした。ガタガタのロゴステッカーを仕方なしにバイクに貼ってましたが、きちんとカットできてないと格好が悪いですね。

それからパソコンが復旧し始めの頃に合わせるようにカッティングマシンが開発されました。これは画期的でした。なにせ短時間で沢山のカッティングシートをカットしてくれ、しかも難しい曲線や小さな文字さえもどんどんカットしてくれてこれは凄いなと思いました。ものの10分位で100枚以上のカッティングステッカーをカットしてしまうんですから・・・。

最初の機械は100万円以上もしていたのが、私が独立して初めてカッティングプロッタを購入したときにはもう100万円切っていましたので価格の低下にも驚いていました。そのカッティングマシンも10年以上使用してそろそろかと思い買い替えることにしました。今度のプロッタは20万円を切っている価格ですのでさらに安くなりました。その上機能は前のものより高機能になっていました。普通にステッカーの仕事をする分にはこのマシンでも十分だなと思いました。

 

 

カッティングマシンの写真

カットスピードは前のものより数段もアップしていましたが、さすがに最大のスピードでカット作業をするとカッティングマシンの刃がカッティングシートを引っ掻いてしまいかなりスピードを落として使うことにしました。小さい文字や細い文字も前のものよりきれいに切ることができていますのでたいへん助かっています。単純なカットだけでなくトンボセンサーがついていて例えばフルカラーステッカー等の型抜きもできるようです。これは今後試してみたい機能ですので時間が空いたら使ってみようと思います。

カッティングステッカーの仕事は数百枚もの大量なロットも抱えていてスピードアップは必至の課題でした。以前のものですとカッターの刃との相性もあるかと思いますが細い線などは相当スピードを落とさないとカットが難しかったのですが、今度のマシンでしたらかなりスピードアップが望めそうです。ほとんどが手作業のこのステッカーですが、機械が活躍してくれる部分もスピード化を図らないとと考えていました。このマシンで課題が解決しそうです。